反射療法によるがん治療研究記録A
中華足部反射区健康法協会顧問 陳 明仁
行政院衛生署発表の2003年国内10大死亡原因で、悪性腫瘍(癌)は1位、その中で肝臓癌と肺癌の死亡数がトップでした。癌は1982年から10大死因のトップで2004年までには連続12回、2004年と2002年の死亡原因配列は同じものでした。数年にわたり足部反射療法でがん患者と関わった経験の中で、成功例もあれば失敗例もあります。資料集めと研究の中でまだ完全な統計資料はできていませんがこの資料と論文を発表することで同じ職業に就く方々とともにこの人類にとって最も問題である疾病−癌−について共に研究し解決方法を見つけられることを希望します。
2003年国内死亡人数統計は約12,9878人、粗死亡率は10万人に575.6人の割合で、2002年に比べ1.9%増加しています。
2003年の10大死因順位は:悪性腫瘍、脳血管疾病、心臓疾患、糖尿病、事故傷害、慢性肝臓病および肝硬変、肺炎、腎臓徴候群及び腎変性、自殺、高血圧でした。
10大癌症死因順位は:肝臓癌、肺癌、結腸直腸癌、女性乳癌、子宮頸癌、口腔癌、前立腺癌、非ホジキンリンパ癌、膵臓癌です。少し特殊なのはリンパ癌が2004年では9位に上昇し食道癌が11位に下がりました。
2003年の癌による死亡者は男女平均寿命が65.69歳と66.7歳で、両者の差はそれほどありませんが、国民平均寿命と比べると8〜12年早くなっています。2004年癌死亡率上で、男性の癌死亡率は女性の1.67倍ですが、2003年の癌死亡人数と比べてみると女性は4.41%増加し、男性の1.43%の成長率に比べると高くなっています。
死亡率増加がもっとも高いのは女性乳癌、男性口腔癌で、年代が若くなってきている傾向があり、女性乳癌者平均年齢56.86歳、男性の口腔癌平均年齢は56.86歳癌の平均死亡年齢より10歳若くなっています。男性の口腔癌、女性乳癌の近年上昇の原因を分析してみると中華民国行政院衛生署国民健康局林秀娟局長によると食生活の西洋化が関係あるとしています。年齢層を分けてみると癌症は主に45〜64歳の中年代に多く、中年代死亡10人の中で4人が癌による死亡です。
2004年の男性10大癌は肝臓癌、肺癌、結腸直腸癌、口腔癌、胃癌、食道癌、前立腺癌、非ホジキンリンパ癌、膵臓癌、上咽頭癌です。女性の10大癌は肺癌、肝臓癌、結腸直腸癌、女性乳癌、子宮頸癌、胃癌、非ホジキンリンパ癌、膵臓癌、胆嚢癌、卵巣癌です。
腫瘍と癌を知る:腫瘍とは人体において正常な細胞が成長や成熟する中でなんらかの不良因素の長期作用の下、ある部分の細胞群が異常に増生あるいは異常分裂し新たな新生物を生み出し局部に腫瘍を作ります。これは正常な組織や細胞と異なり正常細胞の新陳代謝や規律で成長せず、どんな抑制もうけず、正常な死亡もせず細胞が異常な形態、効能、代謝をし、正常な組織器官を破壊しその効能に影響を及ぼします。
良性腫瘍は機体内の某組織の細胞に異常増殖し風船を膨らますようにゆっくり成長していきます。腫瘍は大きくなっていき周囲の組織を圧迫し始め近辺の正常組織に侵入することはありませんが腫瘍は球形に塊となっていきます。周囲に膜を張り正常組織との際が明らかであるため手で触れると移動でき手術のときにきれいに切除しやすく、移転しないため再発は少ないです。
良性腫瘍は局部の器官、組織を圧迫、塞ぐ作用はありますが一般的に器官の組織や効能を破壊することはなく、壊死させたり出血することもまれです。手術で切除後病理学検査を行うと組織の分化程度がよく、腫瘍細胞と正常組織細胞がよく似ていて、無核分裂、核分裂が少なく病理核分裂現象がありません。
医学上上皮組織の悪性腫瘍からなるものを『癌』といいます。
悪性腫瘍の発生はひとつの劇的な変化から起こります。人体の某器官の良性病変から細胞が異常増生し、悪性変化し、この異常増生から癌へとかわる病変を『癌前病変』といいます。
癌前病変は悪性腫瘍発生前の一種の特殊段階で癌前病変がすべて癌に変わるとは限りません。よく見られる癌前病変には粘膜白斑、慢性子宮頚炎、乳腺繊維腺腫、結腸多発性息肉病、慢性胃潰瘍、萎縮性胃炎、慢性胆嚢炎合併胆石症、結節性肝硬変、皮膚慢性潰瘍、子宮内膜と気管支粘膜等上皮非典型方増殖等です。
悪性腫瘍細胞は周囲に蔓延して他の器官組織に拡散転移していきながら倍増して人体生命の大きな脅威となります。悪性腫瘍の細胞には種類があり『癌』と『肉腫』の二つに分類されます。 次号へつづく
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