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4)透析患者の8割は便秘薬を常用していますので、何とか改善できないかと思い、毎回揉んでみました。あまり力を入れて揉めなかったせいもあるかもしれませんが、水分摂取量が少ないためかあまり効果はありませんでした。
5)足の浮腫みは足もみでみるみるうちに引いていきましたが、なかなか足が温かくならない方もいました。
6)糖尿病も併発している方で足指が壊死を起しそうになっていました、毎回の足もみで足指切断の危機を避けることができました。
 リフレクソロジーは決して特別な技術ではありません。足に関心を持ち,観察し触ると健康な状態に戻ろうとする自然治癒力が自ずと生まれてきます。また自分で簡単にマッサージケアが出来るので,患者の体調や要望にあわせてアドバイスをするなか,日常生活での取り組みとして実践しておられる方も増えてきました。その結果,透析生活に対する前向きな姿勢がうかがえました。                 
 施設では患者への心理面のケアを重視し,曲線の部屋創りに季節の花をあしらったり心が和む音楽を流したりするなど,環境面にも重点を置いていました。
今回のアンケートの結果ではサイコネフロロジー(腎臓精神医学)の一環として取り入れているリフレクソロジーが透折中の時間拘束による精神的苦痛やイライラ感の緩和など,リラクゼーションに役立っていると考えられます。
V.ま と め
 透折中の患者にリフレクソロジーを施すことで,精神面でのリラックス効果が得られ,苦痛である透析生活に心地良さと楽しみを提供できたと言えます。またマッサージを通してコミュニケーションを図る事により,施行者と患者との良い信頼関係が築けたと思われます。
Y.最後に
 私は医師、看護師の資格者ではありませんので、医学的に専門的な質問にはお答えすることはできません。患者の中には揉むというよりは、ただ撫で擦るだけの方も多くおられました。
 今回の発表はリラックス効果にテーマを絞ったものです。まだまだ現代医療現場での足もみの医療的効果のデータを確認することは難しいですが、将来的に足もみが積極的に採用されることを願っています。