第48号 07.6月号
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『足の裏に手が届かない』
折田 充
しゃがむような膝を深く曲げる動作が私たちの日常生活から無くなって膝裏やふくらはぎが硬くなって、脚の血流を悪くしているということを、もう何度も繰り返していますが、足裏に手が届かないまたは届きにくいという方も増えてきました。自分の足を自分で揉むのがこの健康法の特徴ですが、自分で揉めないという訳です。困ったことです。
膝の内側と坐骨を繋いで膝関節を深く曲げる働きをする半腱様筋という筋肉がありますが、この筋肉が固まると延び縮みできなくなり、膝が深く曲げられなくなります。また、この半腱様筋が坐骨に付く部位には仙骨と骨盤を繋ぎとめる仙結節靭帯があります。庭の草取りを暫くぶりにして立ち上がろうとした時、腰が曲がって延びないことがありますが、それはこの仙結節靭帯が固まってすぐには延びないせいです。足もみをして立ち上がろうとした時にも同じ現象が起こります。
「毎日足もみをしましょう」という原則は、足の反射区を柔らかく保つためということ以外に、現代の椅子の生活を中心とした日頃使わないこのような筋肉や靭帯を動かすことにもなるのです。自分の足もみはぜひ面倒でもソファーや椅子に座っての足もみではなくタタミやフローリングに座ってしてください。
先ほどの筋肉や靭帯が硬くなっている人に最適の運動があります。「三点四股」と言いますが最後のページの症状別反射区解説の「足のだるさ」の解説に載せましたので行なってください。一回の回数は2・3回でも、無理せず出来る回数でいいのですが、朝昼夜と繰り返して行なうと大変効果的です。東京大学整形外科医の渡會公治先生が考案しご自身でも続けられている方法です。私も今まで沢山の運動をした中で一番よく効く運動だと思っています。
疲れがとれないときの一杯
イチゴ酒
イチゴはフルーツの中でもビタミンCの含有量が抜群に多いものです。さらには豊富な
糖分とクエン酸も含まれているため、疲労回復と美容に効果的です。
晩春から初夏にかけての旬のイチゴが一番いいです。粒は多少不揃いでも、新鮮なも
のを使います。完熟一歩手前が健康酒向きです。
【材料と作り方】
イチゴ 500〜600g
氷砂糖 150〜200g
ホワイトリカー(35度) 900ml
@イチゴは流水でていねいに洗い、へたを取る。
A乾いた布巾で水けを拭きとり、氷砂糖、イチゴ、ホワイトリカーの順に広口ビンに
入れて密封する。
B冷暗所に置き、3週間後にイチゴを取り出し、さらに2ヶ月くらい熟成させる。
【飲み方】1回20〜30mlを1日2,3回飲みます。
色が美しく飲みやすいので、カクテルにしてもよいでしょう。
『食べて治す、自分で治す大百科』 五反田西口クリニック院長 長屋 憲著
目 次
巻頭言『足裏に手が届かない』・・1 『五行の配当表について』 ・・5
『痛風−高尿酸血症と足健法』 ・・2 反射療法によるガン治療研究』A ・・6
『クリニックでの足もみ事情』 ・・3 『こんな素晴らしい仕事があったのか』・7
「ヒトが二足歩行で歩ける訳」 ・・3