『風痛−高尿酸血症と足健法』
中華足部反射区健康法協会 顧問  王敏幸                               
『痛風』は台湾でとてもよく見られる代謝性の疾病で、痛風とは尿酸結晶が関節で引き起こす一種の関節炎で、尿酸の代謝異常と高尿酸血症と関係があります。1986年から1989年の流行病学調査で、台湾での痛風発病率は0.5%だったものが、1993年から1996年の国家栄養健康調査によると、45歳以上の成人中22%の男性の血尿酸値は大体7.7mg/dl、23%の女性血尿酸値が6.6mg/dl、高尿酸血症のうち高年齢になるにつれて痛風の発病率が高くなっています。特に閉経後の女性の痛風発症率が上がっています。
 急性痛風の特色:症状が出るのが早く、短時間のうちに激痛を伴い、発症した関節が赤く腫上り熱を持ち、痛みがあります。時にあまりの激痛で動くことさえも困難となります。その他の症状としては疲労、発熱、悪寒があり、すぐに治療しないと長引きます。
 痛風に影響する因子としてはThe Health Professionals Follow-Up Study, H.P.F.S.が47,150人の男性を対象として痛風の発作と関係のある臨時危険因子を調査したところ、結果は食用肉(特に牛肉、豚肉および羊肉)の摂取量が最も多い側の1/5の人たちの痛風発生率は次に多い1/5と比べ41%も高く、海鮮(魚、蝦、貝類)の摂取量が最も多い1/5の痛風発生率と次に多い1/5と比べて51%高いことがわかりました。言い換えると毎日肉類を食べることによって21%の痛風発症の危険性を増し、海鮮を食べることで7%の痛風発症率の危険性があります。
 1998年から1999年、台北において痛風で診察に訪れる男性を対象に行った研究において、繊維、葉酸、ビタミンCの食物が痛風の発症を避ける事ができると発表されました。
 飲酒と痛風:H.P.F.S.によると、飲酒量増加と痛風発症率には明らかに関係があり、酒量が少ないと多いでは1.25:2.53の比率で、その中でもビールは度数の強い酒よりも危険度が高く適量のワイン(赤ぶどう酒)は痛風の危険性が少ないといわれています。ビールは酒類の中で唯一プリン体を含みます。
 尿酸:正常な人の毎日の尿酸産生量は750mgですが、その2/3が腎臓によって排出され、1/3分が腸内細菌によって尿酸をNH3及びCO2に分解されて大腸から体外へ排出されます。適量の尿酸は(正常値は男性で3.3〜 7.2mg/dl;女性で2.5〜6.0mg/dl)人体にとって有益だが(尿酸には抗酸化作用がある)7.0以上になると注意が必要です。8.4以上で10%の人が(男性に多い)痛風の現象があり、腎臓を痛めはじめます。
 現代医学の治療については私たちの討論の範囲ではないですが、現代医学には私たちに考える場を与えてくれ、高血尿酸予防の方法の参考になり、以下のものがあります。
1.プリン体の多い食物を避ける。
2.アルカリ性の野菜果物を食べる。
3.果糖の摂取を控える。
4.毎日2,000〜3,000ccの水を飲む。
5.適度な運動をする。
自然療法−足部反射区健康法は私たちに高血尿酸の処置方法の方向を提供してくれます。人体の産生する尿酸の整理特性を根拠とし、足の反射区を押していきます。足を押すポイントの反射区は以下のとおりです。
 1.腎臓反射区:腎臓の尿酸排出の機能を高める。
2.大腸反射区:腸内細菌による分解を加速させ大腸から尿酸を排出する機能を高める。
3.頭部反射区:刺激後効果を出すための区域(大脳皮質内の中枢神経系、全身の情報の伝達中 継をする視床、自律神経中枢の視床下部)。
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