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                 「和風足もみ」を広めたい
                                           折田 充
 今年も台湾ツアーの最終日の昼食前に時間ができて、全員で足もみに行けました。
台湾でいつも思うことですが、もむ側ともまれる側の意思疎通が欠けているなあと思います。通常、客は自分の気に入ったお店で気に入ったものを買ったり、サービスを受けたりします。マッサージ系でいうと、当店は「強もみです」とか「痛たもみです」とか、「ハード・ソフトのご希望に沿います」とかの表示をして客に選択の余地を持たせることが必要ですね。今回は問答無用にひたすら痛くする足もみでした。観光客だから好みを聞いてもらえないのかもしれません。
行ったところは3年前の店の隣りの店でしたが、最初の1・2分で「変らないなあ!、相変わらず痛がらせるもみ方が続いているなあ!」、と思いました。無理に痛い揉み方を研究しているのかなあと思うほどです。たとえば、親指ほか足裏の指の裏などを揉む時、親指を曲げて第一関節の骨で指の付け根から指先の方へグイーと力を入れてこすり上げます。かかとの子宮・前立腺の部位も、人差し指の第二関節を曲げた関節の骨でグイーと揉みます。骨と骨とが擦れあうわけです。考えただけでも痛いですね。
 一月前の10月、台湾足健会の理事会があって高雄に行った時に、高雄の理事のひとが一番新しくできたお店に行こうといって案内してくれました。設備は超豪華で広くて贅沢なお店でビックリしました。肝心の揉み方については「足こすりだね」と皆の意見が一致しましたが、反射区刺激は中途半端でした。台湾の人の一般的な好みは、伝統的な典型的な足もみを少し上品にした足こすりなのでしょうか。
 「和風足もみ」がいいですね。欧米式や台湾式とまた一味違う和式は指圧のようにしてジワーと効くやり方です。足健法はこの効き方を最大限に研究して特長にします。20年にしてようやく足もみの正体が分かりましたので、細かいところを手直しして更なる完成度を高めていきたいと思います。

                   も く じ
   巻頭言「和風足もみを」・・・1     「第5回台湾研修ツアー」 ・・・5
   「反射区の研究D」  ・・・2     あなたの街の足健ぷらざ  ・・・9
   「新観趾法の応用」  ・・・3     症状別「ノロウイルス」  ・・・10
   「足首の捻挫と付合って」・・4

反応区の研究D
足健ぷらざよなご 藤原 清
M.便秘、宿便の反応区・・・大腸の反応区は腹側(足の裏)にありますが、背中側(足の甲側)にも反応する場所がます。脛骨と距骨・踵骨の関節部分で、腋下リンパ腺の足の甲側です。ここの脛骨側が肥厚していれば便秘・踵骨上にくりくりした筋肉の固まりが硬ければ頑固な宿便です。
 52直腸・肛門、32肛門、25〜31小腸・大腸の反射区に、この反応区を加えることによって便秘の改善に極めて効果的です。
 私はこれを便秘の4点セットといって教室の皆さんに教えています。
             
第45号 06.12月号
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J.太腿部・小腿部の反応区・・・この場所は、以前機関誌第25号および34号で太腿の反応区として発表しましたが、その後小腿部<ふくらはぎや前脛骨筋(三里の筋)>にも効果が大きいことが分かりましたので小腿部を追加します。
 場所は足の外側35膝関節の上部で踵骨と立方骨の下端のところです。
 この場所は、肘関節を中心に爪先側に前腕、上腕、踵側に太腿、小腿と並ぶ姿は、胎児の姿と重ね合わせてみても、正に反射区にふさわしいと思われますが皆様どうでしょうか、御意見をお待ちしています。
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N.ハイカラ難聴の反応区・・・H耳の反射区のうち、小指の末節骨および指の先端の第4指側が狭くヒールの高い靴のために圧迫されて、内耳の血流を悪くし難聴になったものです。
 私はこれをハイカラ難聴と名づけ、次の突発性難聴と区分しています。
 特に、第4指の指節間関節が小指を強く圧迫して、タコや魚の目ができたため聴力を失った例がたくさんあります。
 医者に見放された人でも、この反応区をもむと短期間に聴力を回復する例がたくさんあります。
O.突発性難聴の反応区・・・突発性難聴で手遅れといわれる人の多くに、小指の基節骨外側(I肩関節の先)が肥厚して、小指の基部が他の指に比べて大きくなっています。
強い肩こりやストレスのためで、この肥厚部分をたんねんに揉むと、聴力が回復します。
30年間聴力を失っていた人が、4ヶ月で耳が聞こえるようになった例もあります。