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新観趾法の応用 ―五行正剋学説―
足健ぷらざぷらざ 藤原清
中華足部反射区健康法教会の専業訓練の研修で、陳明人先生に学んだ
新観趾法の中に、5本の指がそれぞれの臓器を代表し、指の開き具合
によって臓器の異常を見つける方法があります。
しかし、日頃足指を開くことのない人が多く、この方法では指がなか
なか 開かず、代表する臓器がなかなか見つからない場合があります。
そこでそれに替わる方法として、私は、足の甲側「中足趾節関節
(中足骨と基節骨間の関節)」を内側に曲げて判断しています。
曲げた5本の指の関節がきれいに揃っていれば健康体ですが、
他の関節より低い(沈んでいる)と虚、突き出ていれば実の状態で異常
の可能性があります。
よく足の指がつる人がいますが、この場合もその指が代表する臓器の
異常と見なすことができます。
問診と併用すれば、より確実に判断することができます。
問題の臓器や関連する反射区を揉んで、もう一度テストすると、他の関節
と揃ってきますので、足もみの効果が確認できます。但し、実(突き出た)
場合や、慢性の場合は相当な期間が必要です。
『足首の捻挫と付き合って80日』
東京都足健会々員 伊藤冨美子
9月の中ごろ、家の階段を踏み外しそのままドーンと転倒してしまいました。左足首に激痛が走り、痛さのために頭の中が一瞬混乱してしまいました。「どうしよう、骨折それとも捻挫?」「お年ですから、絶対に転倒しないように」と医者に言われていたのに!・・・。
転んだりすれば高齢者のお定まりのコースが始まり、まずは寝たきり、次にはボケが始まり、そして終わりですよ、終わりとはお亡くなることですよと言われていたのです。痛みとため息ばかりでしたが、なんとか痛みを少しでも和らげなければと柱につかまりやっとの思いで立ち上がりました。歩こうとすると、痛い!、痛い!、やっとの思いで部屋へたどり着きました。足首を見ると少し腫れているようなのでいつも頼りにしているプロポリスの原液を塗ってみました(2〜3回位)。それが効いたのかしばらくすると痛みがやわらいで歩けるようになりましたので、骨折ではなく捻挫らしいと思いホッとしました。
痛みが取れたので買い物に出かけました。時間にして1時間位して帰りかけると、足首がまた痛み出し歩くのが大変になってきました。目黒の折田先生に電話をいれて診てもらい、冷湿布をしてもらいました。痛む時は冷やし、痛みが収まったら温めるようにと言われて帰りましたが、目黒駅までの5・6分のところを20・30分もかかり、家に帰りつくまでは3時間位もかかり、情けないやら、痛いやらですっかり疲れ果ててしまいました。足首もパンパンに腫れてしまいました。すぐに熱いお湯で足湯をしたところ気持ちもよくなり痛みも楽になり腫れも引いてきましたので足もみを始めました。
家にいて大人しく横になっていれば樂でしょうが、足が駄目になりそうなので、なるべく出かけるように心がけました。10分くらいで行けるところに20・30分かかり、足首も腫れてしまいます。帰ると直ぐに足湯をしてそして足もみ、と毎日繰り返してやっていくうちに足の痛みがなくなりました。本当に1ヶ月くらいは痛みとヨチヨチ歩きで苦しい毎日でした。医者に行くべきか自問自答しました。医者に行くと湿布して「歩くな」と注意されることは分かっています。いや行ったら歩けなくなる・・・迷いました。結局は血液の循環をよくして足を揉めばよい、きっと良くなると思い先生のところへ通いながら、自分でもいつものように足もみをやっていました。1月半後の11月になると、足は引きずりながらも早く歩けるようになり、良かったと思いました。
若い時は病気がちで六三型と言われていました。六三型とは戦中戦後物資がなく、国電の車体が木でできていた頃、終戦後も横浜線などで運転されていましたが、ギシギシガタガタと音をたてて今にも壊れそうな電車の事で、身体の弱い人のことを六三型と言っていました。そういう身体だった私が65才位から丈夫になりよかったと思っていた矢先、80才で捻挫などするとは思いもよらないことでした。12月に入ってからは足もひきずることもなく、駅の階段も登り降りが支障なくできるようになりました。普段から毎日1時間位歩いていたのも良かったのではないかと思います。結局医者には一度も行きませんでした。
それにしても80日間の捻挫との戦いの大変だったこと!つらい毎日でした。二度とこんなことのないように注意しながら生活をしていきたいと思っています。残り僅かな人生ですが、楽しく悔いのない毎日を送り元気であの世へ旅立とうと思っています。