『初期癌』は上皮悪性腫瘍が皮膚あるいは粘膜にとどまっている状態で皮膚や粘膜の下の基底膜や周辺組織に浸透していない状態です。『癌前病変』は『初期癌』に発展する可能性があり、治療をしなければU期V期に発展していきます。『初期癌』は癌の初期の段階で『0期癌』と呼ばれています。この時期に手術切除を行うと完全に治癒することができます。『初期癌』は子宮頚、皮膚、気管支、胃、前立腺や乳腺等の部位に見られます。
リンパによる転移は各種癌にみられリンパ管の癌細胞がリンパと伴って局部のリンパ節にたどり着き発展し、近隣又は遠くのリンパ節まで転移します。
乳癌を例えにすると先に同じ側のリンパ節に転移し鎖骨下と鎖骨のリンパ節、反対側のリンパ節へと転移していきます。
血液による転移は各種肉腫に見られ内分泌癌と未分化癌で、直接血管やリンパ管に進入し血管の腫細胞は血液と共に他の部位へ転移していきます。
よく見られる転移部位としては肺、脳、肝と骨です。胃腸道癌はよく肝臓や肺に、乳腺癌、腎癌骨肉腫等も肺に転移しがちです。肺癌は脳に転移しやすく、前立腺癌は骨に転移します。
種植転移:腫瘍表面の脱落した癌細胞が胸腔、腹腔と脳脊椎等に発生し種植性に成長し重力の関係で下部の空腔、たとえば肋膈角、直腸膀胱窩、などに転移します。
十大癌症の早期信号:(中国の健康の家報道http://www.enorth.com.cn)
1.食道癌:食物を飲み込むときにつかえる、ちくちくした痛み、胸の奥や背中の痛み、食道内の異物感や上腹部の痛み。
2.胃癌:普段は調子がよいが時に胃に(上腹部)違和感や痛みがあり、痛み止めや胃酸の薬を飲んでも利かない、消化が悪くなる。
3.肺癌:刺激性の咳、なかなか直らない咳や血痰。抗生物質や咳止めを飲んでも直らないで引き続きひどくなり血痰や胸部の痛みが発生する。
4.乳腺癌:乳房にしこりができる。正常な女性の乳房は柔らかいが、塊がある場合、40歳以上の女性は乳腺癌の可能性がある。
5.子宮頸癌:陰道の異常の出血。正常な婦女の生理は毎月1回だが普段は陰道に出血はない。性行為の後の出血や子宮頸癌の可能性が高い。
6.上咽頭癌:鼻水に血が混じっている。鼻水の中に少量の血液が混じっていて、特に早朝に出血をともなった鼻水が出る。これは上咽頭癌の重要な信号です。鼻詰まりがあり、これは鼻腔が腫瘍により圧迫されるためです。もしも癌が耳管開口部を圧迫した場合耳鳴りがあり、頭痛、特に片側だけの偏頭痛がおこります。
7.直腸癌:腹痛、腸下垂、血便。一般に30歳以上の人に腹部の違和感や鈍い痛み・張り・お通じの変化が起きた場合、下垂感や血便・貧血疲労感・腹部にしこりがある場合、大腸癌が考えられます。結腸にそって局部的または断続的に鈍い痛みがあるのは大腸癌の最初の警報信号です。下垂感が明らかで便に出血を伴う場合は直腸癌の信号です。
8.肝臓癌:右の肋骨下が痛みます。肝臓癌は発見しにくく進行が早いです。患者によっては右肋骨が痛み数ヵ月後肝臓癌と診断されました。
9・脳腫瘍:頭痛、嘔吐等が早朝又は夜発生し、前頭葉、後頭葉及び両側に明らかに現れます。嘔吐は食事の有無に限らず頭痛に伴い起こります。
10.造血系統悪性腫瘍:長期にわたる原因不明の発熱。造血系統の癌は悪性リンパ癌、白血病等発熱の症状があります。悪性のリンパ癌は無痛性進行性のリンパ節腫が大きくなりリンパ節が肥大するにつれて発熱、痩せる、貧血などの症状が出ます。
癌を防ぐ5大原則:
著名な癌センター病院放射腫瘍科簡哲民主任が癌を防ぐ5大原則として
1.心身を愉快になるように保つ。
2.睡眠と休憩を十分にとる。
3.十分又は適量な運動をする。
4.定期検査を受ける。
5.バランスの取れた飲食を心がける。
癌への見方として:癌のどこが怖いのか?私たちがあげるものとして4つの特徴は:
1.無制限に成長し体内のバランスの抑制を受け付けない。
2.腫瘍が近辺の組織器官を圧迫し機能上の失調や損失を引き起こす。
3.成長が早く酸素不足や局部壊死、潰爛や出血を産生する。
4.血液やリンパを通って肝臓や肺、骨やその他の場所に転移する。
よくある癌予防の食物は?
(1)アブラナ科の植物:ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツなどは抗癌食物です。いくつもの研究結果が示すとおり上記のような野菜を常に取ると胃癌、乳癌、腸癌の脅威を減らすことができます。アブラナ科の野菜には一通りの抗癌物質インドールの複合物が含まれますがインドールは熱すると無くなってしまうので調理時間は短くしなければいけません。
(2)柑橘系果物:ピーマン、パパイア以外に柑橘系果物には十分なビタミンCが含まれており細胞の免疫能力を助けます。
(3)魚:寒冷水の中の魚は体内に厳寒の下液体状態に保つ脂肪をもち、私たちが食べることで心臓病や癌を防ぎます。
(4)にんにくと玉ねぎ:にんにく精は抗癌と免疫を強める効果を持っておりニトロソアミンの形成を防ぎます。ニトロソアミンは胃で発がん性物質となる可能性があります。他にニンニクは身体が黴菌や細菌に感染するのを防ぎます。
(5)緑茶:緑茶には癌の成長をおさえ、血圧を下げてコレステロールをおさえる成分が含まれています。緑茶葉が分解して作られるECGCも動物の癌細胞の成長を抑える働きがあります。
(6)螺:螺には大量の亜鉛が含まれておりこの種のミネラルは免疫細胞の重要な元素です。
(7)麦芽と麦などの穀物、植物油とナッツ類:これらはすべて抗酸化剤ビタミンEを含んでいます。ビタミンEは白血球の成長を助け免疫力を強めます。
(8)甘瓜類と野菜:かぼちゃ、にんじんなどの甘瓜類は緑黄葉類と共に豊富なβカロチンを含んでおり、ビタミンEと同じく抗酸化剤です。いく種かの癌(子宮癌、肺癌、胃癌)の発生率を減少させます。βカロチンは症消化されるとビタミンAとなり健全な免疫系等を維持します。