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第44号 06.10月号
                 『揉んで揉んで揉み抜きなさい』
                                              折田 充
最近、『はり100本』(竹村文近著・新潮新書)という本を読みました。タレントのタモリやジャズの山下洋輔など多数の著名人・有名人の治療をしていることで有名なはり・灸師です。師事する先生に入門して最初に言われたことは、「はり師を目指すには、まず十年は按摩をみっちり勉強すること。体を揉んで揉んで揉みぬきなさい。そうすると、手に目がついてくる。手に目がつくと、ここに打て!と鍼を刺すべきところで自然に手が止まるようになる。」ということでした。その教えを実践することにより達人になったそうです。野菜や果物、植物などはおろかハエ・ミミズ・トカゲ・亀、そして自宅の周りの野良猫を集め手足を縛って治療を施したそうです。刺せないと分かっている石にも一応刺してみたそうです。ほとんど経絡やツボ名前には拘らず、手が「刺せ!」というところに素直に一人当たり200本は刺すそうです。
足もみでも全く同じことが言えます。何人もの色んな脚を触ってみることです。手で足を触ってどこにしこりがあるかは、目で見てではなく、手の指が自然と見つてくれます。その部位がその人の問題点であり、単純にそこをほぐしていけばいいのです。その部位が反射区図表に照らして「〜の反射区だからこういう症状が出る」という話になるでしょうが、私はさほど何の反射区かはいちいち詳しく詮索しません。自分の足を揉むときも同じです。
先日上級コースの講座をしましたが、「反射区にある老廃物のしこりが感じない」という受講生がいましたので、私の手の指と触り比べてもらいましたが、私の手の指の柔らかさに驚いていました。日頃の生活での手の使い方によっては手先が荒れる方もいるかと思いますが、それでもいつも指先の皮膚は柔らかく保つように努力してください。この健康法を始めて4・5年くらい経った頃は、朝起きたときに手のこわばりや指の痛みにつらい思いをしました。その頃から夜寝る時には手袋をし、血行を促す健康食品を飲んで寝るようにしました
が、それ以来そういう症状から開放されました。これから気温が低くなる季節になりますが、手袋(自転車に乗る人用の指先が切ってあるタイプのもの)は必需品です。
                  もくじ
巻頭言「揉んで・・・」   ・・・1   東洋医学・練習問題@〜C ・・4〜7
「元気で楽しく仕事がしたい」 ・・2   あなたの街の足健ぷらざ  ・・8、9
「心に笑顔・ストレス解消」  ・・3   症状別「脳脊髄液減少症」  ・・・10
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『元氣で楽しく仕事がしたい』
                            愛知県春日井市 小島 清栄
私は12年前にリウマチを発病しました。両掌の変形や右足膝が十分には曲げられないので重いものを持ち上げたり、急いで歩くことなどは出来ません。万一転倒すれば大変なことになるので家の外では杖を用いて生活していました。今は杖が無くてもいいです。痛みはそれほど無かったものの炎症を抑えるために、今までいろいろな西洋薬や漢方薬を内科の先生の処方で試してきました。リウマチ反応の数値が高くなったり安定したりを繰り返しながら、その都度、薬が変わっていったわけですが、平成15年7月からステロイド薬を使用することになってしまいました。ステロイド薬を使用することで副作用が心配になるので服用しなくても良くなるように何とかしたいと考えていました。
 そんな時に足もみを勧めてくださる方がいて、その年の12月から足もみをしてもらうようになりました。とにかく続けることが大事とうかがっており、揉んでいただいた後は体が軽くなるので、月に一回だけですが足もみに名古屋に出張されるときにお願いし、いつの間にか3年も続けてこられたのだと思います。足もみによって血液循環とリンパの流れが良くなって、免疫力と自然治癒力がアップしていくのだと実感してきました。最近買っためのうEE櫛が私の曲がった関節の指でも握りやすいので、今まで自分の手だけで足を触っていた時より家での回数が増えました。夫の足も時々揉んでいます。